川崎東扇島で釣ったタコを料理しました タコ豆知識のおまけつき

川崎東扇島で釣ったタコを料理しました タコ豆知識のおまけつき

神奈川県川崎市 東扇島西公園で釣ってきたタコで、前回浦安のタコとは異なるお料理にしました。

タコの下処理などは前回のこちら⇒「江戸前 釣れたマダコの下処理・茹で方&お手軽クッキング!」をご覧ください。

前回は茹でたこを使いましたが、今回は生のタコを使ったお料理が2品と、茹でタコを使ったお料理が1品です。

今回はお料理の前に、タコの豆知識についても少し書いてみました。

 タ コ の 豆 知 識

■「タコ」の栄養

タコには栄養ドリンクなどに配合されているアミノ酸の一種であるタウリンが豊富に含まれています。このタウリンは胆汁酸の分泌を促進し肝臓の働きを高めるという作用があります。お酒を飲む人には良い食材ですね。また、血中コレステロールの濃度を下げ、動脈硬化を予防する働きがあると言われています。ほかにはビタミンB2、ナイアシン、ビタミンE(若返りにも効果的!!)を含有し、高たんぱく低脂肪食材です。消化には時間がかかるので、体調の悪いときなどは避けた方が良いです。またこのタウンリンがほんのりと甘みを感じさせるタコのうま味成分にもなっています。ちなみにワタクシ、すごい飲むように見られますが、お酒はなめる程度しか飲めません…。

■聖書の中のタコ

「旧約聖書」の中の、レビ記(11章)や申命記(14章)には「水中の魚類のうち、ひれ、うろこのあるものはすべて食べてよい。しかしひれやうろこのないものは、一切食べてはならない。それは汚れたものである。」とあります。

旧約聖書は、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教3つの宗教の聖典になります。

旧約の決まりを厳格に守る、ユダヤ教・イスラム教では、食してはいけない食べ物とされています。

一方、キリスト教カトリックの国、スペインやイタリア・フランスでは好んで食べられる食材です。

それでは、お料理を始めましょう!

川 崎 た こ 料 理

まずは和食で朝ごはんにこれを食べれば元気もりもりの定番炊き込みご飯です。

■定番「たこめし」

タウリンによる、うま味の豊富なタコ。生のまま炊き込みご飯にすることによって、お味のしっかりした炊き込みご飯ができます。

お米は研いで、お水は白飯を炊くより少なめにしてお酒、みりん、しょうゆ、塩をいれ、切ったタコを入れます。今回はリクエストがあり皮はとって料理しています。皮を取らずにぶつ切りしたものは色も味もより濃いものになります。タコは大きなものであればスライスし、小さめであればぶつ切りで。

炊き上がったらよく混ぜ、器に盛り天盛にネギの小口切りを添えました。

■南イタリアのパスタ「タコとトマトのパッケリ Paccheri con polpo e pomodori」

南イタリアでよく食べられる、大きな輪っかのパスタがパッケリです。大きなマカロニと思ってください。このパスタは濃厚な魚介類の味わいに負けないパスタで、南イタリアでは地中海で採れた新鮮な魚介類と合わせて料理することも多いパスタです。

タコはイタリアでもポピュラーな食材です。イタリアでよく食べられるタコとイタリア食材の代表トマトのパッケリ(Paccheri con polpo e pomodori)を作りました。

フライパンでニンニクのスライス(または包丁で潰したニンニク)をオリーブオイルで炒めます。そこに生のタコを入れ白ワインを入れ軽く蒸し焼きにし、くし切りにしたトマトを入れ塩コショウします。

アルデンテに茹でたパッケリを水けをきってフライパンに入れ火を通しながらタコのソースとよく絡めます。

今回はパセリの千切りをのせましたが、イタリアンパセリを刻んで散らすと風味がさらに良いでしょう。お好みでオリーブを入れても。

パッケリは茹でるのに時間がかかるので、時間を配分見ながソースを作ってください。私は弾力重視でやや硬めに茹でていますが、もう少し柔らかく茹で、味をしっかり絡めるのもおすすめです。

■イタリア風野菜の煮込み「タコのチャンボッタ il polpo su ciambotta」

チャンボッタも南イタリアで作られる野菜の煮込みです。ナポリ(なんたって美味しいピッツア)やソレント(帰れソレントへの歌の街)アマルフィ(織田裕二&天海祐希がでた映画が有名)などがあるカンパニア州などで作られます。

※2015年一人で行ったイタリアの旅で、レンタカーで廻った「ここにタコがいる!」というティレニア海アマルフィーコーストの記事はこちらで⇒「イタリア一人旅:アマルフィコーストドライブ ラベッロまで」

リストランテでの魚介料理も掲載⇒「イタリア一人旅:ラベッロからポンペイへ ドライブは続く」

もちろん借りたのはマニュアル車ですよ!⇒「イタリア一人旅 :イタリアでのレンタカー」

同じ様な野菜の煮込みには、フランス料理のラタトゥイユ、シチリア料理のカポナータが有名です。カポナータは揚げて煮込むときにワインビネガーを加えるので、このチャンボッタはどちらかというとラタトゥイユの方が近いお味。

ちょうどスズバン農場からもらってきた、ズッキーニとインゲンにバジルがあったので、家にある野菜を足して料理しました。

インゲンは3センチ位、オクラは半分にカットし、塩を入れたお湯でゆでておきます。乱切りにしたズッキーニ・玉ねぎをつぶしたニンニクとともにオリーブオイルで鍋で炒めます。鍋に乱切りのトマト・茹でたタコを入れ白ワイン少々を入れトマトが軽くつぶれるくらい煮込んでからインゲンとオクラを入れ塩コショウします。

今回はありものでこのような野菜でしたが、おうちにある夏野菜などで気軽に作ってください。なすとトマトだけでも十分においしくできますし、トマトはトマト缶を使っても良いでしょう。

写真の盛り付けは、セルクル(抜き型)を皿におき、ここにチャンボッタを入れてからタコを飾り型を外してオリーブオイルを回しかけ、胡椒を振りました。

ズッキーニの丸いところをタコの足に絡め、岩を抱くタコをイメージしました。

タコ料理、無限に作れそうですので、また釣ってきてお料理したいと思います。

ただ今専用ロッド物色中。そちらもまた書いていきたいと思います。試行錯誤が続きますが皆様暖かい目で見守ってくださいね。

アカニシガイ料理は次回掲載します!!