イタリア一人旅:ラベッロからポンペイへ ドライブは続く

イタリア一人旅:ラベッロからポンペイへ ドライブは続く

ラベッロは海岸線から山道を少し上がった標高約350mの街です。旧市街のドゥオモやルフォロ庭園(Villa Rufolo)が有名で音楽の街ということです。

車を駐車場に置いてガーデンレストランに向かいます。

2時を過ぎ、崖側の席が空いていたのでそちらに通してもらいました。

メニューを見ていると色々と食べたくなり前菜、プリモのパスタ、セコンドの魚料理と頼みました。

前菜:カルパッチョ
プリモ:スパゲッティボンゴレ
セコンド:タイのグリル
フランスからのご夫婦が撮ってくれました

前菜のお魚はマリネしてある感じでした。量はかなりのボリュームです。ボンゴレのスパゲッティはモチモチ。最後のお魚、一尾のままグリルしたのを持ってきて、食べやすいようにサーブしてもらいました。こちらも大きなレモンをたっぷり絞っています!

さすがに、一人でこれだけ食べると限界です。食後はカフェのみ。ここでは、何よりも景色が極上のデザートです。

駐車料金は1時間半しか払ってきていませんが、すでに経過しています。停めたときもいたのですが、たまに係員が巡回してチェックしていきます。

ラベッロの街中は次回にゆっくり回るとして、ナポリへの帰り道にある、ポンペイに向かいます。

ラベッロから高速までは峠道です。2014年スペインのモンセラット周辺の峠道を走ってから1年ぶり、MT車でワインディングを堪能しました。

バイクやMT車は「操る楽しみ」があります。ギアチェンジを繰り返し、駆動輪にトラクションをかけて走る。

今やATでも十分に同様な、否、下手なドライバーやライダーよりもよっぽどいい走りができますが、シフトノブに置かれた手には道路からアンジュレーションが伝わり、アクセルを開けたり、ブレーキングの後のギアチェンジが思い描いたようにできたときの喜びは、格別です。

いつでも、マニュアル車に乗りたい気持ちはありつつも、日本の交通事情と自分の車の利用範囲を考えるとATだよねとなってしまいますが、余裕があれば、やっぱりMT車は欲しいですね…。

ドライブへと話を戻します。

ポンペイ遺跡のそばで高速を下りました。

さてご存じポンペイですが、ナポリから車ですと約30km時間にしても30分程度、電車で行かれる方も多いとのことです。

車を戻す時間から逆算すると1時間も見学できないのですが、行きたい!という気持ちが強く遺跡のそばのキャンプ場の有人駐車場に車を止めて遺跡へと向かいました。

遺跡の入口付近ではグラニータを売るお店もありますが、しっかりと観光地価格です。

アマルフィ海岸おじいちゃんとお孫さんの露店 < カプリ島 < ポンペイ遺跡 順で価格は上がり、味は逆になります。

チケット売り場で現金でチケットを購入して、入口に向かいます。入口の係りの女性にチケットだすと「これチケットではないわよ!」とのこと。ということはただの領収書か?そのままチケット売場に戻り「今現金で料金払ったらあなたはこれだけを渡したけれど、入口でチケットでないと言われた!」と話すと、なにも言わず、現金とチケットを数えだしたました。

日本人的には時間ないのだから早くしてよ!と言いたいところですが、怒ったところで基本的に彼らのペースが変わるとも思えず、待ちます。数え終わるとおもむろに無言でチケットを差し出します。全然違うチケットでした。まさかこんなことが、痛恨のタイムロス。行きたいと思っていた秘儀荘に行ったら車返すの遅れそう、貸し出しはのんびりだけど、返却の時間にはうるさいのがレンタカー会社の常。

秘儀荘は諦めて、他を見て回ります。

かまど跡

ヴェスビオ山が噴火したのが西暦79年8月24日といわれます。西暦79年より以前にこんな街並みがあったとは…。圧巻!

補修作業中
轍の残る石畳

石畳には1900年以上前の馬車の轍のあとがしっかりと残っています。

都市として充分な機能を持ち合わせたポンペイも、自然の前では一瞬で消されてしまうような存在であったと、改めて感じます。

わずか1時間弱の見学でポンペイを後にして、ナポリ空港へと向かいます。

帰りに近くのスタンドでガソリンを入れました。アフリカ系の店員がとても多いです。2016年のミラノ以北のツーリングではほとんど見なかったですが、ナポリの町中はアフリカ系の人が多いです。

時間ぎりぎりで到着、返却の手続きをしました。返却後のトラブルは以前レンタカーの話をした際にした通りです。

ナポリの空港からナポリ中央駅へはバスで帰りました。車の通りがそこそこあり、大通りには歩行者もいたので歩いて宿まで帰りました。途中インド系の人のやっているお店で飲み物を買っていきました。スパッカナポリに入るところ巡回中の青バイと遭遇。宿へ帰ってシャワーを浴び写真を見かえしてまったり。

楽しいドライブの一日はあっという間に終わるのでした。

※内容は2015年8月時点のものです