メタルジグのウレタンコーティング!

メタルジグのウレタンコーティング!

タチウオの鋭い歯にアタックされるメタルジグ。

メーカによって塗装が異なり、それにより釣行後のジグの状態が大きく変わります。

私の好きなジグ、ブルーブルーのフォルテンミディアムは、以前もアップしたように1回の釣行でボロボロになることが多く、価格も少し高めなので、「フォルテン破産?!」するのではと思うこともしばしば。

バイクで転倒した際には自分でカウル補修の塗装をしている私としては、メタルジグをウレタン塗装して強度アップを狙うのは至極当然な流れです。

カウルの時にはスプレー塗装でしたが、今回は全体をウレタン液につけてこむ「どぶ漬け」で簡単にしかも綺麗コーティングします。

■準備 必要なもの

・メタルジグ用ウレタンコート剤

アマゾンではこちら→OFFICE ACCEL ウレタンコートMJ+ 330ml

こちらの製品は容量が200ml/330ml/700mlとありますが、200mlだとちょっと少ないので作業性悪そう、700mlだと残った際に固まって無駄になる可能性大ということで330mlを利用。

ウレタンコーティング剤には1液型、2液型(混合させるタイプ)とあります。自動車用のウレタンスプレーは2液型が多く、スプレー缶を使う前に缶内で混合させるタイプで、もちろん液状の2液型の販売もあるのですが、混合後硬化がどんどん進み可時間内に使い切る必要があるためこのようなどぶ漬けには不向きです。1液型でメタルジグ専用の良い製品がいくつもあるのでそれを素直に使うのが良いでしょう。

・ウレタンコート用薄め液

アマゾンではこちら→OFFICE ACCEL ウレタンコートうすめ液 100m

コート剤が気化して粘度が増してくるのを薄めたり、終わった後にコート剤に少し流し込んで表面を覆い気化による硬化を遅らせたり、どぶ漬けした後ふたを閉める前に瓶の口やふたを拭いて液が付着したまま硬化して蓋が開かなくなるのを防止したりします。

・乾燥ブース

100均でDIY用の棚の部品を購入。ネット状の板が300円、足が1本100円で4本、足を止める部品が4個で100円なので合計800円です。たくさんのジグを動かないように吊るせるし、何回も使えるし、その他の作業台にも使える、不要な時は分解すれば天板部に収納可能。

・吊り下げ金具

どぶ漬けする時とブースでの乾燥時に吊るす際の金具です。クリップの内側を起こせばS字の金具として使えます。

・塗料受け

ペットボトルをカットして使います。

・ペットシーツ

下に敷きます。吸水性が高く、下側はビニールが張られているので、滴ったコート剤が落ちても大丈夫。薄くても安心。新聞紙より安心です。我が家はペットがいるので使いましたが、なければ新聞紙で代用。新聞紙の場合は厚く敷かないとならないので凸凹でて瓶が倒れやすかったりと安定性に不安が残るので、下に平らな段ボールを敷いてその上に薄く新聞を敷くというのもいいかもしれません。

・カッター

・ビニール手袋

■ウレタンコートのやり方

①セッティングします。

ねこも釣れるフォルテン。

新品のジグは袋から出して、ジグのアイに金具をセットしておきます。

毛が舞うのとウレタンを吸わせないようねこは部屋の外にだします…。ねこの通った所は、ブロアでエアを吹いておきます…。→余計な作業なので、始める前からねこを部屋に入れないことをオススメします。

②どぶ漬けします。

ここからはスピード勝負にになります。

コート剤の瓶の横に、塗料受けを置きます。コート剤は振ったりすると中に泡が立ちますので、その場合は泡がなくなるまで蓋を取らずおいて置きます。泡があるまま使うと、エアの入り込んだ塗装になりますので泡がなくなるまで待ってください。

蓋を開けて、瓶の中にジグを入れます。そっと入れて、少しゆっくり抜きます。急いでやると、ジグを投入するときに気泡ができるのでその気泡が残ってしまいます。

抜いたら横の塗料受けで余計な塗料を受けます。コート剤の瓶の中に垂らすと、空気に触れたコート剤により硬化が促進されてしまいます。

この少しの間でも軽く中蓋を被せておきます。

③少し垂れるくらいになれば、乾燥ブースに吊り下げます。

④作業が終わったら、ティッシュにうすめ液を取って瓶の口や蓋を拭いてから、ふたをします。

⑤24時間乾燥。吊り下げるのを頭側、テール側と交換しながら①~④を3~5回繰り返します。アイにウレタンが固まっていたらカッターで取ります。作業途中は簡単に、最後の仕上げの時はきちんと取り除いてください。

■注意事項

・換気をしながら作業してください。

・火気厳禁です。これからの季節石油ストーブや、ファンヒータを使用しながらはNG。オイルヒーターやエアコンで。

・室内の埃が気になる、ペットがいて毛が舞うなどの場合は、乾燥ブースをサランラップで覆うとよいです。ラップ遣いもこのブースでは簡単にでき、しっかりと密着するのでピンと張ることもできます。

・カウルの時と異なり脱脂はしません。気になれば食器用洗剤で洗う程度でよいと思いますが、袋から出してそのまま漬けました。二度目以降でジグを直接触るときだけビニール手袋をして直接触らないようにしました。一応女性なので化粧したり、ハンドクリーム付けたりしているので。また足付け(塗料をきちんとのせるため、目の細かなサンドペーパーで塗装面をわざわざザラザラにさせること)もせず、重ねています。狙いは美しいジグを作るより、コーティングですので、あまり神経質にはならないで良いかと思います。

今回はまずどぶ漬け作業だけアップしました。使った後の持ち、感想はまた次の機会に。今回は作業の様子をご参考になさってください!

早速釣りに行きたくなりました〜!

※こちらをアップしてそろそろ1年経ちますが、この時のコーティング剤今でも使っています。

■ウレタン塗料の保管方法

①使い終わったら、上記にあるように、ティッシュにうすめ液を付け瓶の口を拭く。

②ウレタン液にうすめ液をそっと注ぎ、上部2~3mm程度をうすめ液で覆ってしまう。

③中蓋、外蓋のしっかりと締める。

④蓋をラップで覆いジップロックに入れ冷暗所で動かさないように保管する。

使用して次の使用まで時間があくときは、このように保管すると1年以上普通に使えます。粘度がでていたらうすめ液を使ってください。