PRAY FOR PARIS:2019 復活の聖なる徹夜祭

4月15日夕方、フランス・パリのノートルダム大聖堂で火災が発生したのは、多くのニュースで取り上げられ皆さんもご存知のことと思います。
私はパリにはいったことがないのですが、一度はノートルダムでのミサにあずかりたいとは思っていた教会です。
ノートルダム大聖堂のことは、あまりにもニュースになりましたので、その歴史などはそちらに任せるとして、一カトリック信者としては、まずニュースを見て涙が出てきました。
もし自分の教会だったらと思う気持ちが真っ先にでました。
カトリック信者には教会は、祈りの場というものではなく、共同体そのもの、つまり家族のいる家なのです。
ノートルダムはきっとそれだけではない、パリの象徴の一つでもあったと思います。
パリの人々に祈りを捧げたいと思います。
と、同時に絶対に大丈夫という確信もあります。
宗教というだけではなく、ヨーロッパの人々の文化の背景としても、ちょっとこれはお話しておきたいと思います。
カトリックのイベントのなかで最も重要なものなんでしょうか?
クリスマス?
いいえ、それは復活祭(イースター)です。
十字架につけられて人々の罪を贖うために死んだイエス・キリストが3日後に復活して使徒たちの前に現れたのです。数日を使徒たちと過ごしたイエスは言われました。「全世界に行って、すべての作られたものに福音を延べ伝えなさい。」
その後イエスは天に上げられ、父である神の右の座につきました。
というところからカトリックは始まっているのです。
この復活信仰こそが、カトリックなのです。
その意味からも、生まれ変わる「洗礼式」は復活徹夜祭の時に行われるのでした。
イエスが十字架の死をうけた後の使徒たちは、「亡くなったイエス・キリスト」つまり過去しか見ていませんでした。しかし、イエスの遺体が墓からいなくなり、光り輝く衣を着た二人から「あの方は復活された。」という言葉を聞き、その時から「復活したイエス・キリスト」そう、現時点であり未来を見るようになったのです。
復活徹夜祭のお話で神父様の話されたことを聞いた時に思ったのです。
ノートルダムは過去、放置されていた時代もあったと聞きます。そこからの復活があり、今回も今は悲しみの中にありつつ、ここから復活されるから大丈夫とパリの人々は思っているでしょう。
この四旬節(イースター前の4週間)の時期に火災でイースターを迎え大変な事だと思いますが、それが人々に気持ちをさらに結びつけるのではないでしょうか?
今回は、いつもより少しカトリックのことを書きましたが、カトリックを知ることで、欧米の文化の見方がかなり変わると思います。信者にならずとも、その考えを知り、歴史を知ることで、知識が広がるはずです。
ヨーロッパの美術館は宗教画をはじめとした宗教美術の宝庫です。絵や彫刻などにより表現された宗教の背景を知ることにより、美術鑑賞はさらの深みを増すことと思います。
街歩き一つとっても、味わいが変わります。
興味を持たれた方がいればコメントやメッセージいただければお勧めの本などご紹介しますのでおきがるに。
最後に私の教会です。
いつも高層マンションを背景にした写真ばかりでしたが、今回はちょっと角度を変えてみました。
ご復活 おめでとうございます
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