イタリア一人旅:ナポリで食べる 本場ナポリピッツァとエスプレッソ

イタリア一人旅:ナポリで食べる 本場ナポリピッツァとエスプレッソ

ナポリと言えば、ナポリピッツァ。

フチは風船のように膨らんで、生地をのばす際に使う小麦粉さえも高温の窯で焼かれ、どこまでも香ばしく、ピッツァの味わいに深みをもたらします。

ナポリで食べた老舗ブランディのマルゲリータは、「ピッツァってこんなに美味しかったのね…。」というお味で、大きなピッツァをペロッと食べてしまいました。

訪問時お店の前に人の列がなく、早い時間だから並んでいないのかしらと思いお店に行ったところ、名前を聞かれて8時に戻ってきてねといわれました。当日予約という事でした。そしてその時間に行きしばらくすると、名前を呼ばれました。待っている間の時間は自由につかえるので、王宮前でお茶でもしているとよいです。当時はCoperto(テーブルチャージ)1.8E、この大きなマルゲリータが7.5Eです。

そしてDi Matteo。これまた名前を告げて待っています。こちらは店の前で待っていないとなりません。

一時間ほど待ちましたが、待つ価値のある味です。

Pizzeria Di Matteo
Pizzeria Di Matteo

Matteoはマルゲリータとビール飲んで支払ったのは8Eです。

Brandiはややお上品なお味、例えれば永坂更科のお蕎麦、Matteoは下町浅草の並木藪蕎麦のお蕎麦を食べるような感じです。Matteoの方が私好みです。

私の選ぶナポリピッツァ御三家のもう一つ、Da Micheleは残念ながら夏休みでお休みしていました。8月に行かれる方は気を付けて下さい。

そして、ナポリといえばエスプレッソ。エスプレッソはナポリが発祥の地とも言われています。他の地域に比べて圧倒的に濃い味で、チョコレート色のしっかりした泡が特徴です。

バールでの立ち飲みでは、お店に入ってレジでオーダーしレシートを受け取ります。

カウンターでレシートを出すと、(ナポリの場合)まずお水が出ます。お水をのんで、口の中をさっぱりさせます。

エスプレッソがきたら、砂糖を入れて軽くかき回して、クイックイックイッと飲みほします。

底には砂糖がトロッと残りますので、この砂糖をスプーンですくって食べるもよし。

口に余韻の残るうちに、店をあとにします。

オススメのバールは”Il Vero Bar del Professore”(イル・ヴェーロ・バール・デル・プロフェッソーレ)。

ここの初老のバール・マンの方がメチャメチャ素敵。

バールでは特にチップは要らないのですが、置くときは、レシートに小銭をのせると言うのが粋らしいと言うことで、色々なお店でこれをやっていたのですが、たいていはそのままコインだけおもむろに取ったり、カウンターのすみにチップ用の入れ物があってそこに入れたりするのですが、こちらの方だけは違っていました。

カウンターに置いたコインののったレシートをご自分の方に寄せていきます。そしてカウンターの端っこまでレシートが来たところで、さっとレシートを引きました。コインは軽く宙を舞いカウンターの一段下の作業台に置いてあるであろうチップ入れに、ちゃりんという小さな音ととも着地。カウンターの向こう側は見れませんので想像ですが、あの音から察するにチップ入れが置いてあるのではないかと思います。

これがかっこよく決まるので、何度か行ってしまいました。他のバリスタには目もくれず、こちらの方で、毎回チップ付き。これだけではなく、制服の着こなしから所作まですべてが素敵で、このカッコよさは流石イタリア、と思いましたが、実はナポリだからこそ。

もちろんエスプレッソもものすごく美味しいですし、他にもヘーゼルナッツクリームとエスプレッソをブレンドしたカフェ・ノッチョーラが有名です。

ナポリでは”Un caffe per favore.”といえば当たり前のようにエスプレッソですが、他の都市ではたまに”Espresso?”と聞かれたりします。確かにイタリア人でもコーヒーはエスプレッソしか飲まないということもなく、普通のコーヒーも飲みますし、ましてやどうみても現地の人ではない私、聞かれもしかたがないのですが、ナポリは別。

そして帰国したのち、安くても口コミの良かったデロンギのエスプレッソマシンとタンパー(エスプレッソを淹れる時に粉を抑えて固める器具)そしてミルまで買ってしまったのでした。

デロンギのお手頃なマシン

コーヒーはナポリから豆を輸入している業者を探して購入。

これでいつでも美味しいエスプレッソが飲めるとおもったのですが、これが難しくて、なかなかうまく淹れられません。

アマルフィで購入したカップで

プロがいてそれがお仕事になる位ですので、素人ではこの程度でもよしとしましょう。

さてエスプレッソが飲みたくなったので淹れてみますか。本当はエスプレッソが飲みたくなったので、ナポリに行ってきますね、と言いたいのですが…。ユッケが食べたくなったのでソウル行ってきますは良くやっていました。ナポリはちょっと遠いですね。

※内容は2015年8月時点のものです