SS900 Mitz-Hurで錆びた燃料タンクの補修をしました!

SS900 Mitz-Hurで錆びた燃料タンクの補修をしました!

車検にもっていこうとしたところ、恐ろしいことにタンクからガソリンが漏ってきたのはすでにお話した通り。

今回もMitz-Hurからクッキー君の修理報告です。

DAY1 サビの実態を確認する

Mitz-Hur:「久しぶりクッキー! ってまたトラブっちゃったのか。。。どうした?」

Mitz-Hur:「これか?」

Mitz-Hur:「あらー ガソリン漏れてるがな。」

と言うことで久しぶりに作業台へ。

Mitz-Hur:「なんかSS900は作業台が似合うようになってきたね…。では クッキーと一緒に作業に入ります」
Mitz-Hur:「クッキーがタンクキャップを外してる間に外側から塗装の浮き具合をチェック。ってか爪でけずりとっちゃいます。」
Mitz-Hur:「これが漏れていたところ」
Mitz-Hur:「前に直したところの前方にも怪しい感じが…」

Mitz-Hur:「タンクの中は…予想の範疇。どうしても一番下の、更にバイクが傾くので左側が水や汚れ、さびがたまるのです。」

Mitz-Hur:「ま、かわいいもんです。前に穴があいたときもこんな感じでした。ただドカはタンクが肉薄だからすぐに穴があいちゃうんだよね…。タンクの外から光を当てると…ほほ~ あいてますな。」

Mitz-Hur:「ほかにも1ミリ未満の穴が4つくらい…。」

Mitz-Hur:「これだと錆取をすると更に肉薄になり、そこへ水流を当てるとボロボロッと穴だらけになる可能性があります(汗)。とりあえずタンクを洗うために、内部のポンプやセンサーを取り外しましょう。クッキー、仕事が早くなってきたな…」

Mitz-Hur:「これが燃料計センサー、よく壊れます。ってか消耗品だと考えた方がいいです。一応、パーツクリーナーで洗浄。作業が終わって装着すると内部が固着して使い物にならなくなっている可能性がありますのであしからず。」

Mitz-Hur:「こいつが燃料ポンプ。これも壊れます(笑)消耗品です(欧州流の思想です)」

Mitz-Hur:「とりあえずフィルター部分は破れてないのでさびの固形物は吸い込んでないでしょう。」

Mitz-Hur:「これで内部がすっきり。とりあず軽く洗いましょう。」

michiko:「こんなにしちゃうの、恥を忍んで公表します…。」

Mitz-Hur:「本当はこのあとタンク内に中性洗剤を溶かして水を張って一晩。 その後洗浄してから錆取液を注入して1晩… の予定ですが、既にタンクに穴があいてるとそこから漏れるな…どうしよう。。。」

Mitz-Hur:「とりあえず明日、高圧洗浄機で洗ってみます。場合によってはそこで虫食い状に穴があくかもしれませんが、空いてくれればそこを塞げばいいので気にしません。むしろ、空きそうなんだけどな…の部分がこわいよね。だから水圧でちょっと無理してあけます。 前に使ったパテ(じゃないんだけど便宜上パテ)でふさぎますが、場合によってはタンクの底にも流し込んで強化しようかとも考えています。タンクキャップ付近のOリングも新しいものが入荷しているし、週末に方向性を決めて作業に入ります。」

 

DAY2  サビ落とししていきます

 

Mitz-Hur:「タンクを高圧洗浄機でしっかりと内部洗浄。 1ミリ程度の穴が1か所。 1ミリ未満の穴が6か所ありましたが想定内です。」

ギョエ!

ぐはっ!

ひゃ~

Nooooooooo~!

michiko:「もうやめて~!いや、やめないで~!」

Mitz-Hur:「とりあえず今夜は錆取剤を入れたいのですが、穴があいてるともれてきちゃう。。。 ってことで外側はエポキシパテでふさぎました。エポキシパテは白いから塗装もしやすいからね。」

Mitz-Hur:「で、タンク内に錆取液を…ってクッキー危ない!落ちちゃうぞ!」

Mitz-Hur:「ちょっと汚れ気味のクッキー君 泡ぶろに入りたいようです…。」

Mitz-Hur:「今の状態でも漏れは止まっていますが、明日に再度高圧洗浄機で内部を洗浄し錆をとります。 この際に再び別の箇所があくかも…でも広範囲にエポキシパテ塗ってるから大丈夫か… いずれにしても錆をとると肉薄になるので、特に左の穴のあいた付近は危険なので、超強力なパテを内部に流し込みます。流し込むという表現が適切なほど流動性のあるパテで、ちょっとしたコーティングのように穴を塞ぎます。これで予防にもなるでしょう。 土曜日、もしくは日曜日には穴を塞げます。 その後、外側のパテを少しペーパーで削って整えて黄色く塗ります。クッキー君による素人塗装だからゆるしてあげましょう。その後、タンク内にポンプ類を戻してガソリン入れて完成。 水曜日の車検に間に合うはず…いや間に合わせようぞ!」

Mitz-Hur:「タンク内部にドレン用ホース、フィルター、ポンプ、レベルセンサーを取り付けていたらセンサーを留めるナットが破損!プラスチックのナットだから経年劣化で割れます。これが割れるとレベルセンサーが固定できないので、その部分からガソリンが漏れます。と言うか流れでてきます。基本的には消耗品と考えるのが良いので交換がベターですが部品代として25,000円以上。とりあえず今夜接着剤とパテで密着させます。それでダメなら交換が必要です。明日の昼頃までには答えは出ます。気になるのは…振動とかで修正した割れてる箇所が再び割れてセンサーが脱落しないか。。。脱落すればそのままドボドボがそりんは流れ出てきます。そういったリスクがあるので新品へ交換がベターですが、とりあえず修正で固定できれば今回はそれにしようかと。」

パーツの取り寄せに時間がかかり、2日後の車検に間に合わせるため修正でやってもらいました。

DAY3 補強と塗装完了

Mitz-Hurさんからのコメントです。

今回はメタル系のパテを流し込んで、穴の予備軍となりそうな錆がひどかった部分に塗りまくります。
ちょっとしたコーティングですね。
これで錆を落として肉薄になった部分を補強できます。

よくコーティングについて聞かれるのですが、あれは最後の手段。
仮にコーティング時に内部に気泡が入ったり密着性が悪くて将来的にはがれかかったとき、再度それを剥がすすべがないためです。
よく剥がれかかったコーティングがタンク内でサンゴのようになっているのを見かけます。
コーティングは直後は見た目も良いのですが長い目で見るとマイナス面のが多いでしょう。
細かい穴が無数に空いてしまってどうしようもないときに、その穴をコーティングでふさぐということはありますが、錆取後の仕上げにコーティングをするのはやめておくのが無難です。

さて、このあとは作業に集中しましたがタンク内にポンプやフィルター、センサーを戻し燃料タンクキャップを装着。
オートバイにタンクを搭載してガソリンを給油すれば完了です。

そして外装はパテを削ってならして塗装です。

場所は乗れば隠れてしまうし、気にしないことにします。

ということで、車検前日に修理完了、なんとか車検に間に合いました。

次回はユーザー車検についてアップします!

今回もMitz-Hur 店主なべさんの多大なるご協力のもと実況できました。もともとディーラーで新車で購入したSSですが、すっかりMitz-Hurさんのお世話になっています。

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