目の前の人が倒れたら?AED使えますか?東京消防庁の普通救命講習を受けてきました!

目の前の人が倒れたら?AED使えますか?東京消防庁の普通救命講習を受けてきました!

最近は街中でも良く見かける「AED設置施設」というステッカー。

AEDが何をするための機器か朧気には知っているけれど、実物を見たことがなければ、どうやって使えばいいかなんて全く分からないという方も多いと思います。

AEDとは「Automated External Defibrillator」の頭文字をとったもので、日本語では自動体外式除細動器と言います。突然の心停止の原因となる重症不整脈に対し、心臓に電気ショックを与えて正常なリズムに回復させるための機器です。2004年7月より医療従事者ではない一般市民でも使用できるようになり、病院や診療所、救急車はもちろんのこと、空港、駅、スポーツクラブ、学校、公共施設、企業等人が多く集まるところを中心に設置されています。

目の前の人が倒れて呼吸がなかった場合など、その場に居合わせた人が心肺蘇生を行ったり、AEDを使うことにより助かる命は増えるのです。

東京都内では救急車が要請を受けてから現場に到着するまで(救急車乗車から現地到着)の平均時間は7~8分ですが、この間の処置が傷病者の声明を大きく左右する時間となるとのことです。

そんな救急の一歩を学べる救命講習が各消防署で行われているのをご存知ですか?

今回東京消防庁で行われる普通救命講習を受講したきたのでそのご紹介です。

私の場合は団体受講でしたが、もちろん個人でも参加できます。

■講習の種類

救命講習は各消防本部により行われ、「応急手当の普及啓発活動の推進に関する実施要綱」に基づき各地の消防局・消防本部で実施される公的な資格となります。

①普通救命講習(3時間)

心肺蘇生、自動体外式除細動器(AED)の使用方法、窒息の手当、止血の方法などを学ぶコース。

②上級救命講習(8時間)

普通救命講習(自動体外式除細動器業務従事者)の内容に小児・乳児の心肺蘇生、傷病者管理、外傷の応急手当、搬送法を加えたコース。①の普通救命講習を受講していなくても受講が可能です。

※各コースの講習を受講して一定のレベルに達すると東京消防庁消防総監の技能認定証(3年間有効)が交付されます。キャッチの写真が今回受講した普通救命講習の認定証になります。

再講習は3年以内に受講し①は2時間20分②は3時間の講習となります。

■受講申し込み

詳細は都内各消防署公益財団法人東京防災救急協会のHPをご参照ください。また他都道府県では同じく所轄の消防署や市役所のHPに救命講習についての記載や日程などが示されているので、それに従い申し込みを行います。

■費用

東京都の場合、

①普通救命講習 1,400円

②上級救命講習 2,600円

■講習の内容

講習は公益社団法人東京防災救急協会の講師によりテキストに沿って実施されます。

テキスト目次より内容を抜粋しますと

〇応急手当の重要性

〇救命処置

 Ⅰ用語の定義

 Ⅱ心肺蘇生術

 ⅢAEDによる除細動

 Ⅳ気道異物除去

〇その他の応急手当

といった内容です。

■実習はどのように進めるか?

座学と実技を織り交ぜながらの講習となります。

他の参加者様もいるので、今回実技中の写真は掲載していませんが上半身の人体模型を使って、三人一組で一体の模型を使って実技を行いました。

このような講習を受けることがなければ、一度も心臓マッサージや人工呼吸をすることはないと思います。またAEDも実物と同じ機器(ただし実際に電気ショックは起こりません)を使っての講習です。

①心臓マッサージの実習

心臓マッサージをするときのスピードとか、強さがわかるようになります。結構力がいることにはびっくり。

②人工呼吸の実習

人工呼吸をするのにも、感染予防用のマスクが付いており、こちらを使って行います。

心臓マッサージから人工呼吸を行います。

なお、感染予防用マスクはAmazonでも各種販売されています。

Amazonではこちら→レサコ 人工呼吸用マウスシート

今回初めてやってみて人工呼吸は胸が膨らむ位で時間は1秒程度で行うと知りました。もっと長い時間息を吹きこむのかと思っていました。

③AEDの使い方の実習

AEDは開けるとアナウンスが流れ、それに沿って使えばいいのですが、やはりやったことがなければ恐ろしくて使うのが憚られるような機器ではないでしょうか?

こちらは、心臓マッサージからAEDを使う流れでの実習です。

■感想

人気のある講習で、すぐにいっぱいになってしまうこともあるようなので早めの申し込みがよさそうです。

社会人であるとなかなか予定も組めませんが逆に会社単位で公益社団法人東京防災救急協会の講習を行うこともできるということですので、会社にお話しされてみてはいかがでしょうか?

また日本赤十字社でも同様の救命講習を実施しております。詳しくは日本赤十字社のHPをご覧ください。

私の周りでは、満兄ちゃんの奥さんしおりーが日赤の水上安全法救助員資格を持っており実際に救急救命活動を行ったこともあるとのことです。ちなみにこの水安はプールの監視員などをする場合に必要になる資格で、研修も4日程度かかるような資格です。

今回この講習を受けて、もしもの時には私でもお役に立てるかもしれない、万が一そのような場面に遭遇したら勇気をもって今回の講習が活かされるように、たまにテキストを見て復習しておこうと思いました。