Grossglockner:オーストリアきっての山岳道路

Grossglockner:オーストリアきっての山岳道路

本日はついにグロースグロックナー山岳道路を走ります。

ガストホフでの朝食は、イタリアの甘いものからヨーロッパ山間部の塩分たっぷりの朝食に変わっています。バターかと思った小さなポーションにあるのはレバーペーストであったり、パンも微妙に堅い。このパンにチーズとハムとレバーペーストを挟んで食べましたが、美味しい!コーヒーもカップチーノではなく、濃いめのたっぷりのコーヒー。

兎にも角にも、乳製品がこれでもか!というほどに美味しいのです。

ドロミティで見た、草を食み、道路に寝そべっている牛たちをみると、乳製品はこれだから美味しいのねと納得します。もちろん近代的な酪農もあるのでしょうが、この牛たち見ていると、本当に乳製品がおいしく感じられます。

チェックアウトし、パニアケースへのパッキング。だいぶ時間を短縮できるようになりました。洋服は圧縮バックを利用しそのほかの荷物はいくつかの袋に入れていましたが、それぞれの入れ方を工夫し、いかに無駄なスペースを作らないで入れるかが分かってきました。

それでは本日も出発です。

出発してすぐにスタンドでガソリンを入れて、ロードタックスのステッカーを購入しました。

一路グロースグロックナー山岳道路へと向かいます。

グロースグロックナーはオーストリアの最高峰3,798mで、1856年、時の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世が皇妃エリザベート(シシィ)とともに、この山の氷河を見物に訪れました。現在のグロースグロックナー山岳道路の「カイザー・フランツ・ヨーゼフス・ヘーエ」の展望台のあるこの場所で、オーストリア最大の長さ9.4キロのパステルツェ氷河の眺望をはじめ、グロースグロックナーの姿に深い感銘を受け2時間以上滞在していたと伝えられています。

このグルースグロックナーを望み、1935年に開通した有料道路がグロースグロックナー山岳道路です。全長20キロ、最高点の標高は2,500メートルで素晴らしい景色と気持ちよく走れるコーナーが織りなす東チロル一のワインディングロードです。ちなみに夏の期間5月初めから11月初めまでの毎日5時〜22時に通行が可能です。(ただし夏でも積雪することがあり、バイクは通行止めになることもあります。)

このワインディングもステルヴィオ峠とともに今回の目的の一つです。

山肌に沿って滝のある場所で停車、撮影とともに雨が降りそうなので早めにカッパ着てしばらく走りだすと早速降ってきました。早めのカッパ着用は重要ポイントの一つです。

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料金所に到着。グロースブルックナー山岳道路通行料25ユーロ(バイクの場合)を払うとステッカーとチラシがもらえます。バイクにはバイクステッカー、車にはパンフレットにある車の絵のステッカーのようです。

グロースグロックナー ステッカー Grossglockner 海外ツーリング

憧れのグロースグロックナー。南側の料金所は1,911m、最も高い展望台エーデルワイスシュピッツェ展望台2,571mまで高度差が大きく、どんどん上ります。緑の多い料金所付近から、上っていくにつれ景色も次から次へと変わっていくのもこの山岳道路の魅力の一つでしょう。

天候のせいで山には雲がかかっていましたが、それでも雪を頂き天に向かってそびえる山々の威容には敬意と深い感銘を覚えます。

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カイザー・フランツ・ヨーゼフス・ヘーエ(2,369m) より

写真中央部がパステルツェ氷河です。温暖化の影響で後退し、土なども交じってこのように黒っぽくなってきているということです。

しかし、雨でこれなら、晴れたらどんな素晴らしいのでしょうか?

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展望台からのパノラマ

展望台でお土産購入後、皇帝フランツと愛妻シシィの顔出しパネルがあったので、イタリア人ツーリンググループの方に撮影してもらいつつ、お一方に片側にはいってもらいました。二人で顔出ししているとイタリア人軍団には相当うけて、大笑いでお連れ様と黒髪のツーリスタの撮影会となりました。奥様ごめんなさい。しかしさすが陽気なイタリア人です。

グロースグロックナー 展望台 

お土産物やさんにはこんなセクシーなエプロンもあります。

Grossglockner apron グロースグロックナーお土産トンネルがあり抜けると少し景色が変わりました。

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グルースグロックナー 海外ツーリング grossglockner

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バイクを停めてセルフィしていると、写真を撮りましょうかとホンダのクロスツアラーにのるライダーが声をかけてくれました。背が高いのでドイツ人かと思ったけどイタリア人でした。彼の名前はコスマ。聖コスマと聖ダミアノ殉教者のコスマかしら、南イタリアの出身かしら?と思いました。グルースグロックナー 海外ツーリング ソロツーリング ヨーロッパ オーストリア

写真を撮ってもらい、エーデルワイスシュピッツェ展望台(2,571m)に向かうということで一緒に走りました。

展望台までは、がたがたの細くて傾斜がきつくヘアピンの連続で、バイクや車がすれ違うひどい道ですが、この時に限ってはコケても助けがいると、ちょっと気楽になりました。

 グロースグロックナー エーデルワイス・シュピッツェ 
エーデルワイス・シュピッツェ
エーデルワイス シュピッツェ 展望台
晴れていたら上の写真のように見えるはずです

コスマは英語が喋れたので展望台でさらに話すと行く方面が同じということで、一緒に走ることになりました。ペースはちょっと早いけど、問題ない範囲です。

山を下りると雨も上がり、遅めの昼食をとりました。

「高速は使わないよ!」ということで、町の景色を楽しみつつのんびり下道もいいかも、と思いました。が、しばらく走ってみると…。高速を使わず色々な峠を探して走るのが好きだったようです。なので、一人では絶対に行かないような峠、しかも私の大好きな、低速~中速、道は狭くてちょっとラフ、片側みるとバリアーはなにもない崖というとところを走ってきました。思い出に残る峠道、最高です!

今日の宿泊はボルツァーノあたりにしようとしていましたが、彼がその手前のヴィピテーノに泊まるということで、同じ宿に泊まりました。

Booking.com,では、シングルルームはあと1室のみになっていましたが、宿へ直接電話をしたところ2部屋しかもウェブサイトで予約するより安くなりました。

宿でご飯を一緒に食べて、部屋に戻ってから、またまた各機械の充電と翌日のステルヴィオのルートチェック。「ステルヴィオのあとはPasso Gaviaへ行くといい。道は狭いけど景色がすごくいいよ!」と食事の時にお勧めされたので、そのルートでナビの設定(地名だけお気に入りに登録しておきます)。

一人もいいけど、たまには二人で走るのもいいなと思いつつ、本日も爆睡!

Day6 7月9日