ツーリング合宿Day2-2 ライダーの聖地ビーナスラインを突き抜けて、清泉寮では絶品ソフトクリームを!

ビーナスラインに入り、ジャケットのジッパーを閉めるために停車した後みんなに追いつかないと、と走っていた時、瞬間的に判断力が狂ってのオーバーラン。アウトサイドに膨らんだというようなコーナリングのミスではなく、頭がついていっていない恐怖で自分でも焦りました。
流石にこれはまずいと相当ペースを落とし走ります。車につかえていた皆をとらえ、次の霧ヶ峰の休憩地にて、「体調悪すぎるので、離団して高速で帰ります。」と話しました。
昨日の後半からの軽いめまいで、二日目は諏訪で離団し諏訪から高速で帰宅するかと検討しつつ、朝は思いのほか調子もよくこれは大丈夫かもと思っていたのですが、諏訪の暑さで軽い熱中症をおこし体調が悪化してしまいました。
すっかり意気消沈、失速したワタクシ。楽しみにしていたビーナスラインでは駆け抜けるどことか、オーバーランして突き抜けてしまったのでした。
とりあえずは、休憩。
ころぼっくるひゅってでコーヒータイム。
周りの登山客、観光客含めみんな長袖を着ていますが、体温下がらずに半袖のまま。
テラスで風に吹かれながらサイフォンコーヒーを飲み暫くするとやっと冷えてきました。体調も落ち着いてきました。
ところで、ヒュッテとはドイツ語の山小屋を意味します。こちらのヒュッテは1956年オープンした歴史を持つヒュッテで、もちろん宿泊もできます。
カフェには、飲み物、名物ボルシチやケーキやベルギーワッフルなどがあります。
またオリジナルのお土産もあり、思わず欲しくなるスイス軍の厚手のウール製毛布で作ったオリジナルザックは必見。持ち合わせがなく購入できず残念です。結構、軍隊ものに心惹かれるワタクシ。しかもかわいいさも、併せ持つザックです。
体調が戻ると、写真撮影の余裕も出てきました。
店内にはクロスカブがあります。
シカのはく製も。
少しだけ辺りを散策。見上げる空はどこまでも濃く深い青。太陽光のうちの波長の短い青色が大気により散乱されて見えるためにできる、まさに地球を覆う大気の生み出した特別な青。ワタクシの頭の中もこの日はマッ青に散乱しておりました…。
看板のあるこちら霧ヶ峰湿原植物群落。エアコンの名前になるほど爽やかなこの高原において当地、車山肩は湿原が広がり、夏の最盛期7月にはニッコウキスゲや600種に及ぶ高原植物が花を開かせます。
看板の右に小高く在るのは、霧ヶ峰の主峰車山(標高1,925m)。
稜線にちょこんとのる白い球体は車山気象レーダー観測所。
1999年にレーダーによる気象観測を行うために設置されました。全国に20か所あるレーダー観測所のうちの一つ。白い球体のなかには直径約4メートルのパラボラアンテナが納められています。建物内には入れませんが、ここまでのハイキングコースもあります。
ワタクシよりだいぶ先輩の山ガール?を、何人もお見かけしました。ツアーで来ていた方々とお話しましたが、皆さん元気です。活力をいただきました。
バイクに戻り、諏訪まで一人引き返すかとナビのセットをしていたら、なべさんが「ここから清里に行って清泉寮に寄ったあと長坂から一宮御坂までみんなも中央道使うから、長坂から帰れば?」と、私の体調が少し戻ってるのを見て提案してくれました。「最後をゆっくり走ってくれば?」と。最後を走るならなべさんの見える範囲にいればマイペースで走れるしと、清里まで走ることにしました。とはいえ、無理は禁物です。
ビーナスラインは、やはり人気の絶景ロードゆえ、交通量もそれなりでペースも落ちノンビリ走れます。
清里の清泉寮に到着。
これ、なに?私の知っている清泉寮は三角お屋根にクロスのある木造の建物。
2018年にこちらの建物ジャージハットができたそうで、その奥には昔の建物も健在。
そう、これこれ。
新しくできたジャージーハットでは、ソフトクリーム、パン、軽食やお土産の販売を行っているようです。
懐かしい清泉寮のソフトクリーム。何十年ぶり。バブル世代なら必ずデートで一度はここに来ているじゃないかしら?
ジャージー牛から絞られた牛乳から作る絶品ソフトクリーム。真っ白ではなく、アイボリーのソフトクリーム。
クッキー君に無理やり持たせるなべさんとワタクシ。今回もクッキー君を働かせようとする大人二人…。
こちらも山の景色が広がります。
手前の駐車場が入ると途端に俗っぽくなります。バイクや自転車が並んでいたらそれはそれで圧巻なのですが。
清泉寮でソフトクリームを食べて、再びバイクにまたがります。
甘いものを補給して、疲労感も軽減しているものの、体調と体力の限界が近づいています。
なべさんたちは、この後、長坂ICから中央道に乗り一宮御坂ICで一般道に戻り、最後の仕上げの峠を抜けて行きます。
ワタクシは長坂から離団。中央道でそのまま帰ります。
いつものように相模湖からは渋滞。いったん小仏トンネルを抜け解消するも、八王子の手前から再び渋滞です。
体調が悪くならないうちに帰りたいと先を急いだのですが、またまた山の上を走った格好のまま都内首都高の渋滞に突入。掲示板は全線真っ赤に渋滞中の首都高で、再度汗が噴き出してきます。
またあんな風になったら困ると慌てて芝公園で首都高をおり、路肩にバイクを停めインナーを外しエアダクト用のジッパーは全開にペットボトルの飲物で水分補給。
家に着いたのは19時半。今回の走行距離は704km。
二日間の高速距離は223.5kmということで、一般道は480.5km。一日目は集合してから180kmの行程なので、二日目は300kmの一般道。
芝公園から自宅を差し引いても、それなりに峠道を走ってますね。
ということで、今回のツーリングでの教訓。
■体調は万全に!
※女性の場合、人によりますがホルモンの関係などで体調が激変することがあります。釣りであればツーリングほど気を遣いませんがバイクの場合は注意が必要ですね。女性のいるツーリングでは、さり気ない気遣いを。
■熱中症にはご用心!
※なかなか集団のツーリングでは難しいと実感!1日目はインナーも付けず走っていたら、標高が上がるとともに気温が下がり寒さにのどをやられ声がおかしくなっていたので用心しましたが、それが裏目に出た感じです。季節の変わり目の場合はネックウォーマーなども活用して気を付けたいところです。
今回のMitz-Hur非公式ツーリング合宿、バイクは無事でしたが、人間がトラブってしまいました…。
何はともあれ、無事帰宅できて良かったです!
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