あやかりたい?!東京目黒のたこ薬師 成就院に行ってきた!

あやかりたい?!東京目黒のたこ薬師 成就院に行ってきた!

たこ釣り釣果も落ち着いてきている7月最終日、願えば叶う?ご利益にあずかりたいと目黒にある「たこ薬師 成就院」に行ってきました。

■たこ薬師 成就院の場所

一番近い駅は、東急目黒線の「不動前」駅。

山の手と下町の入り混じるエリアです。

三代将軍家光が江戸城を守るために鬼門方向においた5種6か所の不動尊の一つでもあり、熊本県木原不動尊、千葉県成田不動尊と並ぶ、日本三大不動である目黒不動尊へのみちの途中にあります。

■たこ薬師の由来

薬師如来といえば、薬の師というその名の示すとおり、病気の平癒や心身の健康にご利益のある仏様です。

天台宗の開祖最澄のお弟子であり第三代天台座主である栃木県壬生の出の慈覚大師円仁は、若いときから眼病を患い、40歳になり自ら薬師如来の小像を刻み、それを常に携えていました。時は承和5年(832年)大きな志を持ち唐に渡ることとなり、御入唐時もこの薬師様を肌身離さずもっておられ、仏法を修め帰りの海路、海が荒れお持ちになった薬師様を海神に献じ危急をのがれ無事に筑紫の港に帰りつかれたの事。その後、仏教を広めるために諸国を巡られた際、備前松浦の地で海上に光明を放ち、海神に捧げたこの薬師様がたこにのり浮かんでおられたとの事です。大師はその後天安2年(858年)東国を巡り目黒の地にて、諸病平癒のため松浦で拝み奉った薬師様のお姿を模して薬師如来を彫り上げ、小像をその胎内に秘仏として納め、蛸薬師如来とされたことがご本尊の由来とのことです。

※通常は戸が閉まっていますが、お守りをいただく際に堂内を写させていただきました。

1月8日初薬師縁日の際にはご開帳されるそうです。

■寺院内の様子

薬師如来の安置されるご本堂。

本堂の横にはお静地蔵尊があり、その壁面にインパクトあるたこの絵があります。

こちらのお静地蔵尊は、徳川二代将軍秀忠公の側室 お静の方により奉納されました。
お静は江戸城大奥にあがり将軍の寵愛を受け子を宿すことを願い、三体の観音像を納め、その願いが叶い慶長16年(1611)に男子「幸松麿」が授かります。その後、ご成育を祈り3体の地蔵を刻み納められます。家康公の側室見性院殿(武田信玄公の娘)の庇護もあり、保科正光公の養子となり、元服後、保科正之公となります。
その後寛永8年、正之公は信州高遠城主となります。お静は、大願成就の御礼として、阿弥陀如来像を納め奉りました。正之公は後に山形城主、さらに正保元年会津藩二十三万石の城主となり、会津松平家の祖なります。また家光公の命により四代将軍家綱公の後見人として、幕政に力を注ぎ、善政を施されました。お静地蔵はその由来により、古くから縁結び・子宝・子育て・出世・福徳・開運を叶えるものとし、信仰を集めているとのことです。今さら、出世も子宝もないのですが、せめて縁結びや開運には恵まれたいものです。他、境内には、徳川家にゆかりのある秋葉大権現などもあります。お賽銭箱には葵の御紋。

■お守り
境内には絵馬があります。見ると身内のガンを直してくださいとか、本当に切実なものもあります。本堂内でお声をかけるとお寺の方がでていらしゃいます。

ワタクシも目に病気があるので、そちらの治癒をお願いしつつ、たことご縁があるようにと書くのも引けて、たこのご利益がありますようにと書いてきました。

そしてあまりの可愛さにお守りもいただいてきました!

たこ釣りにもっていったら、罰当たりな感じもします…。
絵馬は500円、こちらのお守りも500円でした。

なお、京都四条河原町にも、たこの姿のなで薬師で知られる蛸薬師堂永福寺があります。機会があればそちらにも出向いてみたいですね。

薬師様へのお参りに、またたこ釣りされる方もそうでない方も、目黒かいわいを散策される際に行ってみられてはいかがですか?

■たこ薬師 目黒 成就院
場所:東京都目黒区下目黒3-11-11

開門:午前9時 閉門午後5時

電車:JR目黒駅より徒歩10分
東急目黒線「不動前駅」より徒歩7分