プロローグ:第2回 港澳日電單車交流團

プロローグ:第2回 港澳日電單車交流團

モータースポーツにおけるレースでは、今やサーキットで行われるレースが主流でありますが、古くから公道を使うレースが多く行われてきました。

公道レースでは、モナコのモンテカルロ市街地を走るF1モンテカルログランプリはとても有名です。

ヨーロッパのみならず、アメリカでも数多くの公道レースが行われ、四輪、二輪とも、市街地やヒルクライムのスリリングなレースが開催されています。

アジアでも大きな公道レースが行われているのをご存知ですか?

四輪、二輪どちらのレースも行われるマカオグランプリです。名前くらいは、聞いたことにある人も多いのではないかと思います。

ここで少しこのマカオグランプリ(以下マカオGP)について少しお話したいと思います。

マカオは珠江河口を挟んで香港の対岸にある中国の特別行政区ですが、1999年まではポルトガルの植民地でした。

1954年、この地を統治していたポルトガル人、英米人などが、公道を使ってレースをしたことにマカオGPは端を発します。

開催当初は、四輪だけのレースでしたが、1961年から二輪のレースも始まり、なんとその初回優勝者は日本人でヤマハファクトリーの長谷川弘さんであったとのことです。

日本のモーターサイクル黎明期の60年から特に発展期の70年代、このレースの表彰台に多くの日本人ライダーが立ったのでした。

マカオGPのホームページには、各年の優勝者から第3位までのライダーの名前がでていますが、そのうちの70年代の日本人ライダーを上げると

71年 優勝:本橋明泰さん 第2位:三室恵義さん

72年 優勝:高井幾次郎さん 第2位:小田豊さん 第3位:輝井嶂さん

73年 優勝:安良岡健さん 第2位:輝井嶂さん 第3位:荘利光さん

74年 優勝:河崎裕之さん 第2位:高井幾次郎さん 第3位:浅見貞夫さん

75年 優勝:金谷秀夫さん 第2位:健さん 第3位:浅見貞夫さん

76年 第2位:輝井嶂さん

77年 第3位:輝井嶂さん

78年 優勝:浅見貞夫さん

79年 優勝:浅見貞夫さん

ということで、いつも大変お世話になっている輝井さんは優勝こそ逃していますが、なんと4回も表彰台に立っているレジェンドなライダーなのです!

そんな輝井さんが中心となって、日本と香港・マカオのライダーとの交流会を行っており、その交流会の規模は年々大きくなっています。

昨年、香港・マカオライダースクラブの人たちが来日し、福島県の二本松にあるエビスサーキットで走行会とレースをおこなったのです。

この時の参加者は40代名。日本側の参加者はマカオGPで走ったライダー、70~80年代に国内レースで走っていたライダーの方々が参加。狭い香港・マカオではサーキットはありませんので、交流を深めるとともに、参加者のうち10人くらいの人がツナギ持参で来日しサーキットでの走りを楽しまれたのでした。

第1回目の時は、私は骨折で入院中でしたので、残念ながら不参加でしたが、輝井さんがお見舞いにこの時のポロシャツを持ってきてくれました。

そして今回は第2回目の開催!香港・マカオからの参加者は60名にも増えました。

前回バイクはMCFAJでレースをしている人たちの車両を持ち寄ったりしてでしたが、今回はスズキのレンタルバイクを20台揃え、日本側のライダーもレジェンドライダーに加え、現役8耐ライダーも参加し華を添えたのでした。

バイクはGSX-R150を揃えました

レースが水曜だったので、火曜の夜からお邪魔してきました!