骨折日記23:ゴムバンドで負荷をかけた自主リハビリ
※本文中、トレーニングについての記載がありますが、症状などによりトレーニングは異なりますので、必ず医師・理学療法士やスポーツトレーナーとご相談にうえ、実施してください。また詳細についても、専門家にご確認さい。
この病院にきてしばらくしたのち、リハビリの担当Tさんに「ゴムバンド使った自主練はどうですか?」と質問して、太もも裏の筋肉の鍛え方など教えてもらいました。
ゴムバンドの貸し出しはしていないということで、いつものように、アマゾンでぽちり。
病院で使ったものと同じものを注文し、母に病院まで持ってきてもらいました。
ゴムの伸縮により、強度が8段階に分かれており、私が購入したのは強い方から4番目のブルー(エクストラヘビー)です。
これを足に巻いてたりして、色々なトレーニングをしています。
自主練のコツは、理学療法士さんにきちんと次のことを確認することです。
①トレーニングの目的
➁どこの筋肉を鍛えるのか
③やり方と注意点
そして実際にやってみて、確認してもらうことが一番大切です。というのは、体の動かし方一つで違う筋肉を鍛えてしまうことがあるからです。
筋肉が衰えているから、とにかく何でもいいから鍛えればよいのではないか?と素人は思いがちですが、筋肉の動きは思いのほか、とても複雑です。
例を用いて説明します。
お尻の筋肉には、主要な筋肉として大殿筋・中殿筋・小殿筋とがあります。大殿筋はお尻を大きく覆う筋肉で、中殿筋は歩行するうえで重要なお尻上部の筋肉、小殿筋はそのさら深部にある筋肉です。
先ほどの確認事項に当てはめながら
①及び➁:歩行に必要な筋肉を鍛える。鍛えるのは中殿筋。中殿筋は、歩行時腰が横にずれないように支える役目を持ち、弱いと歩きながら腰が横に逃げてしまうということ。
③:ゴムバンドで両足を結束し、鍛えたい足を斜め後ろへあげる。
足は斜め後方へ蹴り上げるようにあげていきます。鍛えたい筋肉に手を添えると、その部分がきちんと動いているか確認しながらトレーニングができます。
下の方の写真は、足を真上にあげています。中殿筋も動くには動いているのですが、足をまっすぐにあげると、足の横の腱を鍛えてしまいます。この腱は支持性が高いので、ここを鍛え過ぎると、逆に中殿筋の動きと抑える方向になってしまうということです。
やっているところを確認してもらわずに、自己流で二番目のようにして、間違った方法で間違ったところを鍛えると、本来鍛えるべき筋肉の働きを阻止してしまうこともあるという点に注意しないとならないと実感しました。
リハビリ中に理学療法士さんに言われたのが、「それだと、違うところ鍛えちゃいます。」とか「ここを意識してください。」「(お尻や)腰をあげないで!」といった言葉や「この筋肉は伸ばす方向に、こちらは縮める方向に作用します。」といった話です。
間違った方法をしてしまうと、鍛えるどころか、反対の作用を及ぼしてしまうこともあるので、自主練もたまにはやっていることを確認してもらいながら進めていきたいと思ます。
※担当Tさんもほかの方々も、さすがにこちらが話す前から「お部屋でどんなことやっています?」と確認してくれます。みなさんん、いつもありがとうございます!
現在病院に、リハビリ学校の生徒さんが実習にきており、今日はこのお尻の筋肉について学生さんに質問しながら答えてもらいました。よく勉強している様子が伺えました。理学療法士になって沢山の患者さんを支えていってくださいね。
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