骨折日記11:入院知識 リハビリ病院の種類について

骨折日記11:入院知識 リハビリ病院の種類について

私が入院して知ったリハビリ病院についてお話します。

「○○病院はすぐ退院させられちゃうのよ。」というような話を聞くことがよくあります。「○○病院は救急病院だから病床を空けておかないといけないのですぐに出されちゃうのね。」くらいの知識でした。

今回私も、手術後には家に帰るか転院か決めてくださいと手術前から言われており、病院の医療ソーシャルワーカーさんに相談すると、「転院先は【地域包括ケア病棟】になるので、ここから近いところではここと、ここと、この病院です。」といわれました。「【地域包括ケア病棟】ですか?(心のなかでは、なにそれ?)」

病院にはそれぞれ役割があり、身体状況により入院できる病棟・病床が異なるということです。

※本来、病院・病棟・病床など各種分類は医療法や医療報酬などで細かく分類されています。本文では今回自分が関わる範囲のみ記載しております。あらかじめご了承ください。

ということで、入院豆知識として『病棟』の機能(種類)のお話です。

1.一般病棟

○目的:治療が目的となり、急性期の患者を受け入れる

○入院期間:平均入院日数は約2週間

急な病気やケガなどによる入院治療、全身状態の管理などが必要な人が対象となり、症状が安定してくると退院となります。私が今入院しているのはこの一般病棟です。手術後抜糸して症状が安定したら退院しないとなりません。

今回の骨折においては、手術したら終わりということはなく、ここからリハビリによって運動機能を回復していく必要があります。脛骨高原骨折では、かかとを付けない期間が最低6週間ということで、機能回復だけでなく、筋力が低下しないようにする必要もありそうです。

退院した場合、足がつけるようになるまでは週1回程度の通院であとは家で自主練ということでした。足がつけるようになってから本格的に歩いたりするリハビリになります。色々考えた結果、家に帰るより転院した方が、リハビリの面でも、生活の面でも良さそうという結果になりました。猫たちに会えないことだけが気がかりではあるのですが…。

ということでリハビリを行う病院に転院となりますが、私の場合は、次の二つのどちらでも検討可能で、あとは受け入れ先の病院の判定次第になるそうです。

2.地域包括ケア病棟

○目的:在宅復帰に向けてのリハビリ、介護指導

○入院期間:最長60日

急性期の治療を終えて、在宅療養するためのリハビリを行う病棟です。在宅復帰を明確にしていないと受け入れられず、2014年の診療報酬改定で超高齢化社会に向けて新設された医療施設ということです。

3.回復期リハビリテーション病棟

○目的:特定疾患で治療を受け、その後低下した能力を回復させる

○入院期間:疾患により最長60日から180日

地域包括ケア病棟のリハビリは一日最高60分であるのに比べ回復期病棟では最高3時間のリハビリを受けることができます。

費用は若干回復期病棟の方が高いかもしれませんが、限度額適用認定証を使えばあまり変わらないとのことでした。

私としては、後遺症を少しでも残さないようにリハビリしたいので、なるべくたくさんリハビリできる回復期病棟がいいと思っていました。

二つの病院から包括ケア病棟、さらにそのうちの一つからは回復期病棟の判定で承認がとれました。満床ということで、空きベッド待ちでしたが、回復期でOKが出ていた病院に空きが出たということです、近々転院となりました。

じつは、先日入院先でお部屋の移動があり、棚やテレビの位置が左右逆になったことで、初日ちょっと戸惑いました。年齢を重ねると環境の変化への対応力が下がるというのを思い出し、転院先に早くなれるように頑張ろうと思います。